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関東
ルポ

移住者インタビュー(神奈川県小田原市)

移住を検討するとき、必ず考えるのが「仕事をどうするか?」ということだ。しかし勤務先や勤務地を変えずとも移住する、そんなことも今の時代、実現可能だ。

 

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「東京駅まで35分」「品川駅まで30分」

都内の分譲マンションの広告に踊りそうなフレーズだが、東京から約80kmも離れた、神奈川県西部・小田原市の話である。都内に住んでいても、東京駅や品川駅まで30分程度で出られる地域は限られる。しかし小田原市であれば、新幹線を使えば、わずか30分程度で都心部に出られるのだ。

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また小田原駅は、新幹線以外にも都内への在来線として、東海道本線(快速アクティー湘南新宿ライン、上野東京ライン)、そして小田急線が乗り入れており、仮に事故などでいずれかの路線が停まってしまっても、代替ルートが確保出来るほか、小田原駅始発の列車も多いので、ゆっくりと座って通勤することも可能だ。

さらに便利なのは、都心部へのアクセスだけではない。小田原市は箱根や湯河原といった温泉街をはじめ、湘南や伊豆とも近接している。都内からこれらのエリアに行く場合、せっかく温泉でゆっくりしたとしても、帰りは渋滞にはまってしまい、「リラックスするために行ったはずが、わざわざ疲れるために行ったようだった」という想いをした人も多いのではないだろうか。しかし小田原であれば、車をちょっと走らせるだけで、それも渋滞知らずで、手軽に観光を満喫できるのだ。

実際列車で最短15分ほどで箱根に行くことが出来るので、富山県出身で、大学卒業とともに小田原市に移住してきた中川あゆみさん(写真 / 小田原市役所勤務)は、ちょっとした時間が出来ては箱根に行き、温泉に入ったり、食事を楽しんだりしながら、日常の疲れを癒しているという。

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そんなアクセス面の良さから、平日は東京や横浜などの都市圏で働き、休日は周辺エリアでレジャーを楽しみたいという人だったり、都市圏で働きながらも、子育ては自然に囲まれた地域で、と考える人だったりが、小田原市へ移住してくるケースが増えているという。

もともとは横浜市に住んでいて、都内の通信インフラ系企業のIT部門に勤務していた堀琢磨さん(写真)は、マイホーム購入を機に2008年に小田原市に移ってきた。

「横浜は緑が少なく、暮らしていくには息苦しさを感じていたので、もう少しゆったりしたところを探していました。通勤の関係もあったので、当初は東京の西部を中心に探していましたが、よく箱根の日帰り温泉に来ていたので、そのついでに小田原の不動産屋さんに寄ったのがきっかけでした。山も温泉も近いし、通勤も新幹線を使えば良いと考えました。」(堀さん)

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そんな堀さんは、平日は朝7時40分頃に家を出て、7時56分発の新幹線で東京まで通勤しているそうだ。

「新幹線なら座れるし、通勤時間も仕事なり、読書なりに充てられるし、痴漢に間違われる恐れもないし、精神的にゆとりが生まれて、すごく快適ですね。ただでさえ仕事で疲れるのに、朝夕の通勤でさらに疲弊してしまうので、あと何年こんな生活を続けなくてはならないのかと考えたら、小田原から通勤するほうが良いですね。」と新幹線通勤のメリットを最大限に享受している。

そして休日は、2歳の娘さんを連れて市内の公園に行くほか、みなとみらいや御殿場のアウトレット、湯本の日帰り温泉にもよく行くそうだ。

「横浜に高速道路で行こうと思うと、反対側は渋滞で動かないですが、こちら方面からはスイスイ行けますし、箱根へも10分ちょっとで行くことが出来ます。東京も横浜も、御殿場や箱根、伊豆も、どこへ行くにも小田原はちょうど良い位置ですね。」(堀さん)

また旦那さんの転勤をきっかけに、2016年春に東京から小田原市へ移ってきた竹内絢香さん(写真左)は、東京時代に自宅でパン教室を開いていた経験を生かして、小田原ではさらにその活動の幅を広げながら、充実した日々を過ごしている。

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「東京にいると、意味もなく予定を入れまくって、忙しい状態であることに安心感を覚えていました。でも今は子育ても仕事も自由な時間も、ちょうどバランスが良くて、こちらに来てから時間の使い方が上手くなったような気がします。普段はこちらで過ごして、何か用事がある時だけ東京に行く。その便が良いのが、小田原の良さだと思います。」(絢香さん)

なお小田原市へ移ってから数か月が経ち、小田原ライフに慣れてきたことから、2016年秋からは東京と大阪で月2回ほどパン教室を開く予定とのことだ。

 

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そんな小田原市だが、地理的な“中間”(都会や観光地へのアクセス)であることに加えて、都会と田舎の“中間”(生活環境)であることも魅力だと、小田原市 企画部 広報広聴課 都市セールス係の山口一哉さんは言う。

「都会だと隣人がどんな人なのか分からない。かと言って田舎だと人づきあいが濃すぎる。そんな話をよく耳にします。一方小田原は、ご近所さんと仲良くしながらも、入り込みすぎず、“ほど良い”距離感でご近所づきあいされる方が多いですね。また地形的にも、平野部はちょうど山手線一周くらいの面積で、山も海も街も揃っているので、人が住むにはちょうど良い、“ほど良い”サイズ感であるとも言えると思います。」(山口さん)

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また隣の南足柄市で生まれ、新卒で小田原市役所に入庁した企画部 企画政策課 企画政策係の稲畑千尋さんも、やはり小田原の“ほど良さ”に焦がれて、このエリアに舞い戻ってきた。

「大学時代は東京で過ごしましたが、東京はどこに行っても人で溢れかえっていて、自分には合わないなと感じていました。一方で小田原は、一通りの都市機能が揃っている反面、東京ほど人は多くないですし、それに皆心にゆとりを持って暮らしているので、こちらに戻ってくることにしました。」(稲畑さん)

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稲畑千尋さん(左)・山口一哉さん

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新幹線通勤 ― 会社の通勤補助で全額賄えればそれに越したことはないが、仮に一部自己負担するとしても、小田原市は都心と比較すれば地価が安いので、「物件+通勤(自己負担分)」のトータルコストで考えると、都市部で物件を購入するのと大差ない。

実際堀さんも「新幹線通勤するために一部自己負担していますが、横浜とかと比べると、家のローンは半分くらいと安いので、トータルコストで見たら小田原の方が安いうえに、100坪の家を手に入れられました。」と話す。

同じ金額を払うのであれば、都市部で満員電車に揺られ、身も心も疲弊しながら働くのではなく、勤務地は変えずとも、生活環境だけ“ほど良い”田舎に移す。そんな選択肢も一つかもしれない。

 

小田原発、ライフスタイルを考えるメディア「オダワラボ」 http://odawalab.com/

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竹内絢香さんと次男の陽人(はると)くん

旦那さんの転勤をきっかけに、2016年春に東京から小田原市へ移ってきた竹内絢香さんは、東京時代に自宅でパン教室を開いていた経験を生かして、小田原ではさらにその活動の幅を広げながら、充実した日々を過ごされています。
そんな絢香さんに小田原ライフについて語っていただきました。

 

まずは生い立ちを簡単に教えてください。

奈良県香芝市で生まれましたが、5歳から10歳までは父の仕事の関係で、アメリカで過ごしました。帰国後は再び香芝に戻り、大阪の関西外語大学に進学したのですが、当時は香芝の実家から2時間かけて通学していました。

 

2時間もかけて通学されていたのですか?

友人からも驚かれましたが、用事がある時以外、日常生活は広い土地でのんびりと暮らす、つまりオンとオフをきちんとしたいと考えていたので、あえて実家から通っていました。その意味では、今の小田原での生活も似たような感じですね。

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卒業後はどちらで働かれていたのですか?

全国展開しているリゾート関連の会社に就職し、東京のお台場のホテルに配属されました。忙しい日々を過ごすうちに、「出産したらホテル勤務は難しい。どんな仕事ならば続けられるかな?」と考えるようになりました。

そして、家でパン教室をやれば、子育ても仕事も両立できるのではないかと思い立ち、その準備としてクッキングスクールに通い始めました。そのうち、そのスクールから「社員にならないか」というお話を頂くようになり、転職することにしました。

 

パン作りとの出合いはそんな経緯だったのですね。

しばらくはそのスクールで、料理、パン、ケーキ、和菓子などを教えていたのですが、上の子(現在4歳)を妊娠したのをきっかけに退職して、自宅でパン教室を開業しました。

当時はほぼ毎日教室を開いていたので、月に100名以上の生徒さんを抱えていました。ただあまりに多忙過ぎたので、次のステップとして、私のようなパン教室の先生を増やそうと、そのための教室を開くことを考えていた矢先に、主人の小田原への転勤が決まりました。

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小田原への転勤の話を最初に聞いた時はどんなことを思いましたか?

真っ先に思ったのは、果たして小田原でパン教室の需要はあるのか、ということでした。ただ実際に小田原で始めてみると、小田原は新幹線をはじめアクセスが非常に便利なので、東京時代の生徒さんが今でも通ってくれたりしています。

また大阪から来ている方は「近くなって有り難い」とおっしゃってくれたり、「パン作りだけでなく、レッスン後に箱根などで観光も楽しめるようになった」などとおっしゃってくれたりする方もいらっしゃいます。

なお小田原へ移って数か月が経ち、だいぶペースが分かってきたので、秋からは東京と大阪でも月2回ほど講座を開くことにしました。

 

確かに東京へのアクセスも便利ですからね。小田原に移ってから数か月とのことですが、今までと何か変わったことは何かありますか?

田舎でも子育てと仕事を両立させながら、楽しく暮らせることをブログで発信しています。そしてそれをきっかけに、今までにはなかったようなお話が次々と舞い込んできたり、また「パンづくりの先生が来た」という話を聞きつけた地元の方に誘われて、再生プロジェクトが進行中の旅館でパン作りの教室を開いたりしています。

あと東京時代は、食材にはあまりこだわっていませんでしたが、せっかく小田原に来たのだから、小田原の食材を使いたいと考えるようになり、地元のお米屋さんと一緒にいろいろ仕掛けていこうと意気投合しています。

よそ者が来て、ただパン教室を開いているだけだったらそれでおしまいですが、せっかくならば地域に積極的に関わっていった方が楽しいですし、広がりも出ると思います。

 

パン作りが軸であることに変わりはないのでしょうが、小田原に来たことで活動の幅が広がったって感じですね。一方、子育てのほうはいかがですか?

こちらに来てすぐの頃、田植えイベントに参加させてもらったのですが、長男が泥を嫌がるのを見て、今までほとんど自然に触れさせていなかったことに気づきました。

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田植えの様子(中央:長男の慶悟(けいご)くん)

保育園も、都内では園庭がほとんどないようなところだったのが、こちらは5倍くらいの広さの園庭がありますし、わざわざ都内から遊びに来るくらいの自然豊かな公園もありますので、これからはのびのびと育ってくれるかなと期待しています。

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バーベキューやキャンプなどアウトドアが楽しめる「小田原市 いこいの森」

旦那さんが東京に再び転勤することになったらいかがですか?

実際私もそうでしたが、東京にいると、予定が無いのは寂しいことという固定概念にとらわれて、意味もなく予定を入れまくって、忙しいことに安心感を覚える人が多いですよね。

でも今は子育ても仕事も自由な時間も、ちょうどバランスが良くて、ストレスフリーなので、正直東京にはもう戻りたくないですね(笑)。こちらに来てから時間の使い方が上手くなったような気がします。

 

普段はこちらで過ごして、何か用事がある時だけ東京に行く。その便が良いのも、小田原の良さなのでしょうね。では最後に今後の抱負を聞かせてください。

私のブログを読んで、「私も子育てしながら、何か出来るかも」と、地方で暮らすママたちが希望を持ち始めてくれています。また今開いている、パン作りの先生を育成する教室にも、全国からママさんが通ってくれています。

田舎だから、とあきらめている人もいらっしゃるかもしれないですが、田舎だからこそ出来る、そんなロールモデルとして、一人でも多くのママの背中を押してあげることが出来れば、これ以上の喜びはないですね。

 

東京ではあくまで「パン作り」がメインだったと思いますが、こちらではそれだけではなく、「田舎での新しいライフスタイルづくり」というようにテーマが広がったわけですね。ますますのご活躍を期待しています!

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小田原は、戦国時代に後北条氏の「城下町」として発展し、江戸時代には東海道屈指の「宿場町」として栄え、明治期には政財界人や文化人たちの「別荘、居住地」として愛されてきた、神奈川県西地域の中心都市である。

 

<自然環境>
小田原市の西部は箱根連山につながる山地、東部は曽我丘陵と呼ばれる丘陵地帯で、市の中央には酒匂川が南北に流れて足柄平野を形成し、南部は相模湾に面している。

一年を通して気候は温暖で、夏は東京より涼しく、冬は東京より暖かいので、雪が降ることはほとんどない。

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<生活環境>
普段の買い物は、各地域の商店街を利用するほか、小田原市東部の鴨宮地区には、ショッピングモール施設・アミューズメント施設が、小田原駅前にも駅ビルや地下街が誕生するなど、買い物で困ることはない。

市内には、幼稚園・保育園が47、市立小学校が25、市立中学校が12あるほか、小学校1年生から3年生の児童を放課後の一定時間預かる放課後児童クラブも、全小学校に整備されていて、子ども100人あたりの認可保育所定数は、神奈川県内19市中トップだ。また医療面においても、市立病院を中心に24時間体制の小児救急医療を受けることが出来る。

 

<交通>
JR東海道本線、JR東海道新幹線、JR御殿場線、小田急小田原線、箱根登山鉄道、伊豆箱根鉄道大雄山線の5社6路線が乗り入れ、市内には18の駅があり、交通至便な街と言えよう。特に、小田原駅は新幹線や小田急ロマンスカーの発着駅であり、都心へのアクセスも容易だ。

またJR小田原駅・国府津駅からは、特別快速(湘南新宿ライン)や、通勤時間帯のホームライナー(定員制の快速列車)が運行しているため、都心への通勤も便利である。

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神奈川県小田原市

  • 夏が涼しい
  • 海がある
  • 山がある
  • 温泉を楽しめる
  • 二地域居住に便利
  • 三大都市まで2時間以内
  • 買い物の利便性が高い
  • 農林水産業従事への支援がある
  • 育児支援がある
  • 起業支援がある
  • 就職・転職支援がある
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職場を変えずに移住ライフを手に入れる方法(神奈川県小田原市)

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