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コンパクトだからこそ、一人ひとりが光るまち(京都府笠置町)

笠置町、和束町、南山城村。いづれも京都府の最南端に位置する「相楽(そうらく)東部」と呼ばれる3町だ。その中でも最も人口規模が小さい笠置町は、全国でも2番目に人口の少ない町として知られている。いま、多くの地域が深刻な社会課題として過疎化や高齢化、人口減少等と向き合って様々な取り組みを行っているが、今回笠置町に生きる人々と出会って感じたのは、町の特徴であるそのコンパクトさを活かしたまちづくりや、そこで生まれる住民同士の絆の深さだった。

キャンプ場の様子。自然の豊かさが笠置町の大きな特徴だ

京都駅から電車に揺られること、およそ90分。JR笠置駅を降りると、山間部ならではの美しい新緑の景色に迎えられた。そこから東へ徒歩10分程の場所にある笠置町役場で、同町 企画観光課の川崎さんに、笠置町の特徴や魅力について伺った。

笠置町 企画観光課 主事 川﨑麻彩さん

「私自身、笠置町内に生まれ育ったのですが、大学を卒業し就職というタイミングで中学校時代の同級生達が就職を機に笠置を離れていく中で、自分の地元から若い人がどんどんいなくなっていくのが寂しいなと感じ、改めて地元に目を向けることとなりました。笠置町役場には50名程の職員が勤めており、若手のメンバーは私を含め10名程になります。笠置町は小規模な自治体だからこそ、住民と行政が一体となった個性的な取り組みが多いのでは無いかと感じています。」(川崎さん)

その他にも、四季折々の行事もさることながら、ウェブ上でも「探られる里プロジェクト」や「かさぎカッサイ-活祭-」など地域独自の情報発信も行っている笠置町。移住定住についても力を入れ始めており、実際に町の空き家バンク等を活用して移住をされた方は、地域の行事にも積極的に参加される傾向があったり、カフェを開業されるケースなどが出てきているそうだ。見知らぬ土地に移住を決意するのは、大きな不安要素ではあるが、空き家バンクを利用されると、地域住民との交流が得やすくなるメリットもあるという。

「地域のみんなが活躍できる、そして、住み続けたいと思えるまちづくりに向けて、伝統・文化、山林等の担い手を目指したい方や、地域活動に積極的な方にはぴったりの町だと思います!」(川崎さん)

現地を訪問したことで実感したのは、京都はもちろん、三重や大阪、奈良などどこに行くにしてもアクセスが良く、それでいて自然の豊かさを毎日満喫できるのは大きな魅力だな、という点だ。移住検討者向けに様々なイベントも企画をしているとのこと。興味を持たれた方は、一度足を運んでみてはいかがだろうか。

 

笠置町空き家バンク制度 http://www.town.kasagi.lg.jp/contents_detail.php?co=ser&frmId=426
探られる里プロジェクト http://www.studio-l.org/10thannivasary/94/
かさぎカッサイ-活祭- https://www.facebook.com/kasagi.kassai/

 

西舘万理さんと愛犬のシンバ君

先ずは自己紹介をお願い致します。…と、メチャクチャ人懐っこくて可愛いワンちゃんですね!
ありがとうございます。この子は千葉に住んでいた時からの付き合いで、名前はシンバです。私は出身は大阪で、結婚を機に千葉県へ転居しました。当時は主人とシンバと一緒にキャンプ場のようなところに住んでまして、開放的な場所でとても気に入っていたのですが、大阪に住む両親の病気がキッカケでこちらに来ました。笠置町には、今年で移住して3年になります。

笠置町への移住のキッカケや決め手は何だったんでしょう。
「大阪にアクセスが良い」「予算が合う」「シンバも安心して住める」「ご近所付合いができる」などのポイントで物件探しを始めたのですが、色んな場所を検討していく中で条件にピッタリだったのがここだったんです。今は現地に行かなくてもグーグルマップで風景や雰囲気も見ることができるし、最初はインターネットで1ヶ月くらい、毎晩色んな土地を検索していましたね。

なるほど。条件で候補を絞っていった上で、実際現地に来てみて最初の印象はどうでしたか?
車で30分くらい移動したら都会にアクセスも良かったし、大阪まで下道でも1時間で行けるし、立地はバッチリでした。ネットだけだと個々の物件の細かな背景や情報を得られないこともありますが、現地で地元密着の不動産屋さんに詳しいお話を色々聞けたのも良かったです。何より、庭でお弁当を食べていたら近所の方が気さくに話しかけてきてくれて。皆口を揃えて「良いところやでー」って。

検討の段階で早くもご近所付き合いが持てるって素敵ですね。
そうですね。やはり実際に現地に来てみて人や空気に触れると、一気にイメージが湧きますね。それから1ヶ月ほどかけて実際に移住をしたのですが、転居してきてからも頻繁に尋ねてきて下さって、色んなお話ができました。

実際に笠置町に住んでみてどうですか?
いわゆる田舎町なので人との距離が凄く近い印象だったけれど、都会に比べて挨拶とかは当然多い一方で、距離が縮まるのにはそれなりに時間がかかるな、とも感じました。私の場合は、移住から半年後くらいに役場で募集していた集落支援員のお仕事に携わるようになってから、ぐっとそれが縮まった感じがします。この家で不満がひとつだけあるとしたら、通路が農道しか無いので雨が降ると少し不便なくらいですが、逆に不審者が簡単に入ってこないから安心かな(笑) あとは、子育てやペットと暮らすことを考えた時に、環境は抜群だと思います。地元の小学校は生徒4人に先生が1人くらい居る状態で、学習体験が物凄く充実していて、学校の皆も物凄く仲が良いと評判ですよ。

そうなのですね。西舘さん自身、移住を経験して感じる「変化」はどんなところにありますか?
集落支援員のお仕事を終えた今も、社協さんの送迎のお手伝いをしたり、イベントの打ち合わせをしたりと充実の毎日を過ごしています。週末は教会に通ったり、実家に帰ることもあればお友達が泊まりに来たり。変化で言うと、こっちに来てから時間の使い方が変わったのか、「考える」ってことが以前よりもすごく増えたなって思います。笠置町は人口約1,400人の小さな町なので、スポットライトが当たる機会がものすごく多いんですよね。それは色んな意味でチャンスが大きいってことだと思っていて、私自身がここで何ができるのか、したいのかを日々考えながら生活している感じですね。

ありがとうございます。では、移住を検討している方にメッセージをお願いします。
大切なのは何処に行っても「何かを誰かにしてもらう」ではなく、自分の努力ありきだ、というふうに思っています。笠置に住んで感じて居るのは、まちづくりはそこに住む女性が生き生きとしていて、毎日を楽しめているかどうかが大事ということで、私自身女性が輝くまちを作りたくって、この町でいろんな活動をしています。興味を持たれた方が居たら、是非遊びに来て下さい!
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坂本英人さん

先ずは坂本さんの自己紹介をお願い致します。
私自身はここ笠置町が出身なので、いわゆるUターンでの移住者になります。結婚した後、当時働いていた地元企業の上司が介護施設へと職を移ることになり、それに付いていく形で一度は長岡京市へ移りました。7年前に地元で議員を務めていた父の他界がキッカケでこの町に戻ってきたのですが、そのとき近隣の自治体が色んなまちづくりの取り組みを進めていることを知って、笠置は他のまちに5年は遅れているな、と感じたんです。そこで、誰もやらないなら俺がこの地元で何かを始めようと決心し、京都市出身の家内と一緒に地域活動を始めました。

地元笠置で始めた地域活動とは、具体的にどんなことだったのですか?
「人の心を豊かにする」ことをテーマに地元で協議会を立ち上げて、最初は限界集落で体験活動などのお手伝いを始めました。徐々に地元のJAや小学校と一緒になって取り組みを拡大し、今は笠置町で何がしたいか?何が出来るかを想像し、故郷を愛し創造するチーム「plump-heart」として活動を継続しています。

今後の展望を教えて下さい。
今は駅舎の中でカフェを始める準備をしていたり、自宅を農家民宿できるようにして、継続できる仕組み作りを真剣に考えています。以前短編映画も作ったことがあるのですが、ドローンを使って地元のイベントを撮影・発信していくことや、町のテーマでもある観光のハブとして、やっている事が点で無く線になるようにしていきたいし、笠置町には有名な一次産業なんかも無いので、「笠置と言えばこれ!」と言えるようなものを創っていけたらなと思います。

改めて笠置町に住んでみて感じることはありますか。
知る人ぞ知る、的なところだと、笠置町はボルダーの中では結構有名なんです。駅から20分くらいで現場に行けるので、ボルダリングやキャンプ、カヌーなんかが好きな人にはオススメですね。医療体制も自治体として休日診療を進めていたり、今はネットがあるので買い物も含め極端に不便を感じることもないと思います。もともとオシャレな人は移住してもオシャレなままでいれると思いますよ。

田舎町で不安の声をよく聞くところで、教育環境なんかはいかがですか?
やはり子どもの数は減ってきているので良くも悪くも子供の時から「1人」の責任が大きいのを感じますね。学校に休んだらお友達皆に迷惑がかかるからやばい!という感覚は、僕たちが子供の頃はなかったと思います。故に、田舎町にはとってもピュアなんだけど考え方が大人な子が多いと思っていて、それって実はこれからの社会に物凄く役立つと思うんです。町全体としても、小さいから、という引け目がないので、先進的な教育なんかを受け入れる土壌がある気がしますね。

ありがとうございます。では、移住検討者の方に一言お願いします。
移住・定住って、即「生きる」っていう事だと思うんですよね。笠置町を含め、田舎町は人口がどんどん減っていくが故に、いろんなことを気にしなくて良い。新しい取り組みや仕組み作りができるチャンスなんだと思います。このまちに住む、というよりも、このまちに生きる、という感覚が大事で、例えば自分でブログをやっていて、キャンプとか農業が好きな人とか、自分が住んでるまちを発信できるのが楽しいと思えるような人は、笠置町はオススメできるんじゃないかと思います!

 

西舘さん、坂本さん、ありがとうございました。

笠置町(かさぎちょう)は、京都府最南端の相楽郡東部に位置する町である。「わかさぎのはばたくまち 美しい自然と史跡に恵まれた心ふれあう町」を標語に掲げ、全国で2番目に人口の少ない町ながら、住民同士の絆を大切に様々なイベントや取り組みを推進している。

<地理・自然環境>
町の全面積における約8割が山林で占められており、シイタケやきゅうり等が町の特産品として有名。町の中央を木津川が流れており、南側からは布目川、打滝川が注ぎ、北からは横川、沿岸に耕地が開けている。立地としては、東は南山城村、西は木津川市、北は和束町、南は奈良市に接している。

<特徴>
春は「桜まつり」、夏は花火大会を含めた「夏まつり」、秋は「もみじまつり」、冬は「鍋-1グランプリ」など、地域の豊かな自然を活かしたイベントが実施されており、季節ごとに表情を変える四季それぞれの風物詩を体感できる。また、コンパクトなまちである特徴を活かして、住民と行政とが一体となった個性的なまちづくりの推進を目指しており、「探られる里プロジェクト」や「かさぎカッサイ-活祭-」など、地域独自のイベントを複数開催している。

秋の風物詩「鍋-1グランプリ」

<自然環境>
温泉、キャンプ場、グランドゴルフコース、ボルダリング、木津川のカヌーといった自然を活かしたレジャースポットに加えて、笠置寺の弥勒磨崖仏や後醍醐天皇行宮遺跡をはじめ、重要な歴史遺産等の豊富な観光資源がある。

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京都府笠置町

  • 山がある
  • アウトドアスポーツが楽しめる
  • 温泉を楽しめる
  • 二地域居住に便利
  • 三大都市まで2時間以内
  • 医療・福祉施設がある
  • 育児支援がある
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