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中国・四国
ルポ

昭和にタイムスリップしたかのような漁村で先進的なワークスタイルを実現!(徳島県海陽町)

なぜ徳島県はサテライトオフィス先進地なのか?

 

この数年、都会のベンチャー企業が相次いで徳島県の過疎地にオフィスを構えるという話をよく耳にする。都会では四六時中PCとにらめっこになってしまったり、家と会社との往復の日々になってしまったりなど、不健康な生活に陥ってしまいがちだが、自然豊かな土地に身を置くことで心身常にリフレッシュした状態で生産性の向上を図ったり、地方を志向する人材の採用につなげようというのが主だった狙いだ。

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サテライトオフィスの様子(美波町)

それを可能にするのが徳島県のインターネット環境。徳島県では地上デジタル放送への移行に伴いCATV網を整備した結果、県内全域にインターネット回線が敷設されただけでなく、利用量も都会と比べると格段に少ないため、全国でもトップクラスのインターネット環境を保持するに至った。例えるならばいくら複数車線の立派な高速道路をつくっても交通量が多ければ結局渋滞してしまうだけだが、都会と比べて交通量も少ないのでスイスイと快適にドライブが出来る、そんなイメージだろうか。

また四国八十八か所巡りによって、古くから多くのお遍路さんが訪問していたことから、よそ者に対する抵抗感も低く、旅の疲れを癒してもらおうともてなす風土も根付いている。

徳島県ではこれらインターネット環境や風土、自然環境を打ち出してベンチャー企業の誘致を進めた結果、中山間部の神山町や沿岸部の美波町を中心に、現在30社が徳島県内にサテライトオフィスを構えるに至った。

そしてそんなサテライトオフィス先進県・徳島県の最南端に位置する「海陽町」も、満を持してサテライトオフィス誘致に名乗りをあげることになった。

 

 

成功の鍵は地域コミュニティにあり!

 

海・山・川、全てがそろった自然豊かな海陽町。特に室戸阿南海岸国定公園に指定されているリアス式海岸は世界でも有数のサーフィンスポットとして有名だ。しかし海陽町の魅力は自然だけにとどまらない。

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「自然豊かな地域は日本全国にあります。観光ならばともかく、やはりサテライトオフィスとなると、この土地で生活するわけですから、何よりも大切なのは地域コミュニティだと考えます。県内では既に複数の地域がサテライトオフィスを誘致しているので、良い部分も悪い部分もいろいろ見させていただきましたが、成功の鍵は進出企業が地域コミュニティに溶け込めるかどうか、これに尽きると思います。」(海陽町役場・坂東裕司さん)

そうしたなかで元々サーファーの移住者やお遍路さんが多い海陽町は、外から来た人に対して抵抗感が低く、サテライトオフィスに対して住民の期待感が高まっている。

以前は酒屋だった実家を居酒屋にして地元の旬な食材をつかった料理を提供している森本正輝さんは「うちのお客さんは移住してきたサーファーも多く、近所の小学校もそんな移住者のお子さんが最近は増えてきていますね。サーファー以外にも農業がやりたくて移住する人も多く、正直最初のころは移住者が増えることに少しとまどいはあったものの、お酒を一緒に飲んで相手のことが分かれば、その瞬間からもう友達です。」

「この辺りは地元に残りたくても仕事がなく、仕方なく出ていく若い人が多いのが悩みでした。なので都会の人と地元の人とがタッグを組んで新しいことが生まれるようになると、町も盛り上がると思います。ぜひ地のものを一緒につまみながらそんな話が出来たらいいですね。」と期待を寄せる。

但しいくら外から来た人に温かいと言っても、やはり最初はお互い様子見になってしまいがちだ。そこで海陽町役場の担当者が積極的に地域との交流をサポートしていく。

「設備だけ整備しても、地域になじめなければ結局お互い不幸なだけですので、進出企業と地域との懸け橋になることこそ、私たちの役割だと思っています」(坂東さん)

相談窓口は地元出身者、県外からの移住者とで編成されているので、進出者側、地元住民、両方の立場にたって親身に対応してくれることだろう。

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海陽町出身者(右)とIターン組(中央・左)との構成チームで全面サポート!

昭和にタイムスリップしたかのような漁村にコワーキングオフィスが誕生!

 

とはいえ、「本当に地域になじめるだろうか?」、そんな不安は拭いきれないかもしれない。そこでまずはコワーキングオフィスを用意して、色々と海陽町での暮らし方・働き方を体験したり、地域の人たちと交流を深めたりしていくなかで、本格的に進出したいと思ったときには一軒家をオフィスにする。海陽町ではそんな流れを想定しながら、進出企業を支援していく計画だ。なおコワーキングオフィスは光熱水費のみの負担で利用でき、1日から3年程度、企業の要望に応じて貸し出すとしている。

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海陽町が用意したコワーキングオフィスは入り江に面していて、近くにはサーフィンやダイビング、釣りが出来るスポットも散在する。コワーキングオフィスの隣でダイビングショップ「海底少年」を運営する戸川義啓さんは「僕も元々は大阪から来たので最初は「誰だ」という顔で見られましたが、別に嫌悪でもなんでもなく、見知らぬ人に対する当たり前の反応ですし、それはどこでも同じだと思います。なので住民の方とコミュニケーションを積極的に取っていくことで、お互いのことを早く知りあうのが一番です。」

「早朝に牟岐大島から昇ってくる朝日に感動したり、台風が直撃した時には今まで体験したことがないほどの強風を味わったり、素敵なことも大変なこともひっくるめて、ありのままの自然がここにはあります。そんな自然を相手にサーファーもダイバーも漁師さんも、みな必死に生きて、がむしゃらに楽しんでいる。海陽町はまさに大人が少年に戻れる、そんなところですね。ぜひ一緒にダイビングが出来る仲間が増えることを期待しています。」と語る。

またコワーキングオフィスが立地する鞆浦地区は漁村で、一歩足を踏み入れるとまるで昭和にタイムスリップしたかのような情緒あふれる町並みが残っている。そして地域に溶け込むには、地域の人と共通体験するのが手っ取り早い。その意味では地元の秋祭り(10月第3土日曜日)や、定置網による漁業体験(8月以外)に参加すると良いだろう。

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まるで昭和にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えるほど情緒が溢れる鞆浦地区

「この地区の祭りは岸和田のだんじりのように町中を山車で駆け巡る、それはそれはすごい活気で、祭りのためだけに帰省する人もいるくらいだよ。それでも最近は人も少なくなって昔ほどではなくなってしまったけれど、都会の人たちと一緒に盛り上がればまた活気も戻ってくるだろうし、祭りを通じてきっと仲良くなれるのではないかな。」と地元の漁師さんたちもサテライトオフィスの進出を心待ちにしている。

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鞆浦漁協の皆さん(上) / 鞆浦地区の秋祭り(下)

古き良き人情と文化、そして自然が残る海陽町。都会とはまた違った働き方や暮らしを実現すべく、まずは海陽町の雰囲気を味わいに視察ツアーに申し込んでみてはいかがだろうか。

海陽キャンパスサテライトオフィス http://kaiyo-canvas.net/

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田中宗豊さん(大阪府出身)、美子さん(大阪府出身)ご夫妻

プロサーファーになるために17歳のときに大阪から海陽町へ単身移住してきました。その後こちらで結婚して、今はサーフボードの製造をしながら農業にも取り組んでいます。

専業農家の方は好条件の農地を求めるため、あまり条件が良くないところは放棄地になってしまいます。そこで悪条件でも栽培できる品種をいろいろ探していたところ、知人から頂いたホーリーバジルがちょうど適合し、最近はホーリーバジルの栽培も始めました。あまり日本では出回っていないものなので、これを使った料理レシピを提案したり商品化したりするなど、料理家やデザイナーをはじめいろいろな分野の人たちと組んで用途・販路を広げていくことで、いつの日かこの地をホージーバジルの一大産地に出来ればこれ以上のことはないですね。

この町は自然しかありませんが、逆にいうと自然は全てそろっています。この環境をどう活かすかはその人次第であり、アイディアは無限に広がります。但しもちろん好き勝手にやっていいわけではなく、先祖代々この土地を守ってきた人たちがいて、そしてこの土地ならではの決まり事がありますので、そういうことをきちんと尊重しなければいけないのは言うまでもありません。「郷に入ったら郷に従う」と言う言葉がありますが、それをきちんとわきまえていればめちゃくちゃ親身になってくれる、そんな厳しくも優しい地域だと思います。

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海陽町(かいようちょう)は徳島県の最南端で高知県との県境に位置し、2006年に海南町、海部町、宍喰町が合併して誕生しました。南東の海岸線は太平洋に面し、北は那賀郡、東は牟岐町、西は高知県東洋町に面しています。
また高知県とを結ぶ国道55号やJR牟岐線、阿佐海岸鉄道が交通の要衡を担っています。

 

<自然環境>

北部・西部にあたる山地は1,000メートルにおよぶ緑豊かな山々がそびえており、これら山々を水源として、地域の中央には北から南に平成名水百選の一つ「海部川」が、南部は西から東に宍喰川が太平洋に流れ込んでいます。海部川の上流では日本名瀑百選の一つ「轟の滝」が水音を奏で、支流の母川には希少な大ウナギが生息しています。

また青く美しい海岸は室戸阿南海岸国定公園に指定され、海岸は数々の岬や入り江を有する美しいリアス式海岸となっています。

そんな海・山・川に囲まれた自然豊かな地域では、マリンスポーツやキャンプなどアウトドアが楽しめるほか、大自然に育まれた山の幸、海の幸が日常的に味わえます。

 

<文化・歴史>

海陽町は、水系の豊富な大地や太平洋など自然の恵みを受けて、産業、交通、文化を発達させてきました。肥沃な沖積地には古くから開墾の手が入り、町内の随所で開拓史の面影を見ることが出来ます。

また海陽町は古くから海運が盛んな地域でもありました。中世には那佐湾や鞆港、浅川港などを通して、中阪神との往来が頻繁にあり、主な積み荷として榑や薪、木炭などを運搬していました。

そして海陽町の歴史を語るうえで欠かせないのが「海部刀」。戦国時代、海部城を中心に隆盛を極めた武士団が奨励し、多くの刀工が発生しました。製作された「海部刀」は、その造り込みや優れた切れ味から阿波を代表するものとなり、全国に名を馳せていました。

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徳島県海陽町

  • 冬が暖かい
  • 海がある
  • 山がある
  • アウトドアスポーツが楽しめる
  • 温泉を楽しめる
  • 農林水産業従事への支援がある
  • 育児支援がある
  • 就職・転職支援がある
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