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北海道・東北
ルポ

「トカイなイナカ」の暮らし方(福島県郡山市)

郡山から仙台へ新幹線なら僅か30分。福島県の中央で、仙台と宇都宮のほぼ中間に位置し、新潟・会津やいわきへも、JR(鉄道)や高速道路が延びており、南東北の交通の要衝として栄えているのがここ、郡山市。

音楽都市・郡山として年間を通じてさまざまな音楽イベントが楽しめることに加え、近年ではワインを試飲できるカウンターも備えた「ふくしま逢瀬ワイナリー」がオープンしたり、猪苗代湖・安積疏水・安積開拓を結ぶストーリーが日本遺産に認定されたりと、産業・文化の面でも大きな特色を持ったまちとして年々その存在感を増している。

そんな中、現地に足を運んでひときわ大きな特徴として感じたのは、あの東日本大震災という大きなピンチをチャンスへと転換し根付かせて来た、子育て環境の充実だ。

ペップキッズこおりやま

ペップキッズこおりやま

平日の日中にも関わらず、取材時も子ども達とお母さん達の声で物凄い活気・熱気に包まれていた「郡山市元気な遊びの広場(愛称:ペップキッズこおりやま)」は、東日本大震災が発生した2011年の12月に開所。

開設当初は震災の影響でストレスを抱える子どもや子育て家庭のために、運動不足の解消やストレス発散などを目的にスタートしたが、近年では子どもの体力向上や肥満解消のキッカケとして、またお母さん同士のつながりを始めとした地域コミュニティ促進の場としても、その役割を広げ地域に根ざした拠点になっている。

さらに郡山市では、こども部こども支援課が主体となって保健・福祉・教育が一体となった子育て支援の拠点づくりを推進しており、5階建ての「郡山市こども総合支援センター(愛称:ニコニコこども館)」を中心に、市内東西南北に各1ヶ所の地域子育て支援センター、さらにペップキッズこおりやまと合わせて6つの施設を運営。

ニコニコこども館では保育士や保健師・歯科衛生士が常駐することで、ファミリーひろばで子どもがのびのびと遊ぶほか、妊娠期の健康相談・発育相談や給付窓口、歯みがき教室など、出産・子育てに関する様々な支援が実施されており、その全てが無料で気軽に利用できることから、一日平均700人を超える来館者数を誇り、市内の子育て世帯に大人気となっているようだ。

施設の担当者にお話を伺ったところ、「去年、ある移住者のお母さんがペップキッズこおりやまに遊びに来られた時、「郡山に馴染めるか不安に思っていたが、ペップで地域の方と会話をし、お友達ができるキッカケになって本当に良かった」と言っていただいた」と嬉しそうに語っていらしたのが印象的だった。

郡山市 政策開発部 政策開発課の高橋雅彦さん

郡山市 政策開発部 政策開発課の高橋雅彦さん

こうした妊娠~出産~子育ての切れ目ない支援による子育て環境の充実に加え、郡山市として大学生等のインターンシップ推進事業や創業支援、育パパサポート奨励事業などを実施。20~40代の子育て世代や大学卒業時のU・Iターン等による移住者の受け入れを強化しているという。

「郡山市は東京にも仙台にも近く、四季折々のレジャーが楽しめる県内各地へのアクセスも容易です。東西にもいわきに会津・新潟にと高速交通によるアクセスが便利であり、大企業の支店や工場も多いため転勤等で転居してこられるご家庭も多く、また近年では二地域居住者も増えてきました。」(高橋さん)

新たな起業支援や良質な就業機会の創出・ワークライフバランスの充実など、安心して働くことができる環境の整備にも力を入れており、2016年末には「こおりやま移住・定住ポータルサイト」を開設。2017年には、新たに空き家バンクの開設も予定している。

トカイに近い地の利と、イナカも満喫できる新しい暮らし方は、ここ郡山から始まるのかもしれない。そんな風に感じる取材だった。

こおりやま移住・定住ポータルサイト http://www.city.koriyama.fukushima.jp/061000/iju_teiju/top.html

「トカイなイナカ」への移住を経験し、その暮らしを満喫してるお二人。松本亜希子さんと山口亜矢子さんに、それぞれお話をお伺いしました。

松本亜希子さん

松本亜希子さん

ご出身や、郡山移住のキッカケについて教えてください。

私は生まれも育ちも東京で、結婚を機に主人の職場がある郡山市に移住しました。
1年くらい経ったタイミングで出産を経験し、現在は息子と3人で暮らしています。

東京生まれ東京育ちだと、移住への抵抗やカルチャーショックも多かったのでしょうか?

そうですね。郡山は新幹線が止まるので、来る前は正直もっと栄えているのかなと思ったりもしました(笑)
テレビのチャンネル数が少なかったり、いかにんじんや芋煮会を初めて目にしたりと、驚くことは多かったですね。仕事の量や種類も東京に比べたら少ないので、移住したての頃就職活動には苦労した記憶があります。

*芋煮会:東北地方で行われる季節行事。河川敷などの野外で、主にサトイモを使った鍋料理などを作って食べる。


やはりそれまで都会の生活が当たり前だと、ギャップは大きいんですね。

そう思います。でも、逆にそのギャップが新鮮で楽しい部分もあって、温泉や自然が多かったり。満員電車が殆ど無いので、胃腸炎や風邪などの感染症にかかりにくくなったりしました。東京では思い返すと時間に追われることが多かったんですが、郡山は周りもせかせかしていないので、のんびり生活できるなーと感じます。

なるほど。実際に郡山で生活をしてみて、感じることはありますか?

郡山は、とにかく子育てがとてもしやすいと実感しています!私は車の運転ができないので移動が一番の不安だったんですが、自転車圏内にも病院や息子と楽しめるスペースが多く、何といっても無料なのが大きいです。先日東京に帰った時、同じような施設に遊びにいったら親子で2千円くらいかかって、逆カルチャーショックでした(笑)

それは子育て世帯にとって嬉しいポイントですね!

自然豊かでトレッキングなど楽しんだり、個人的に音楽をやっていたので郡山は音楽のまちということで、文化センターなどでよく演奏会があったりするのもお気に入りです。そういえば引っ越して最初に驚いたのが、レジの人とかがとっても気さくに話しかけてくれることで。優しい人が多いな、という印象も強いです。

最後に、郡山に移住を検討する方にアドバイスなどあればお願いできますか?

移住してみて一番に感じているのは、「心配していたよりもよっぽど楽に暮らせる」ということです(笑)
子育てをしていく中で「はやまーゼ教室」という新しく郡山に来た女性を対象とした教室に出会い、お友達も沢山できました。冬はやはり寒いので、一度現地に足を運んで体感することは大事かもしれませんね。

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山口亜矢子さん(合同会社ハウスクリエイト 代表)

山口亜矢子さん(合同会社ハウスクリエイト 代表)

自己紹介と、郡山移住のキッカケをお聞かせ下さい。

出身は山形県で、大学進学で神奈川へ。そのまま東京で会社員として生活を始め、バリバリ仕事を続けて役員までステップアップしたのですが、あるタイミングでふと生き方を考えるようになり、「田舎で暮らす」という選択肢をぼんやり考え始めたんです。

具体的に、そのタイミングで田舎暮らしに向かってすぐに行動を開始されたのでしょうか?

有楽町のふるさと回帰支援センターに行ってみたり、地元の友達と話したりはしたものの、それまでの都会とのギャップの大きさを凄く感じて、やっぱりすぐに行動は出来なかったですね。3年くらい経ったタイミングで実際に北海道へ移住し二拠点居住されていた知人に「行動を起こさないと実現できないよ」とアドバイスを受けたのをキッカケに、より真剣に地方への移住を考えはじめました。

数ある田舎の中でも、郡山への移住を決断したのは何故だったんでしょう。

仕事で外部のセミナーなどに顔を出す機会が増えた中で、地方の経営者の方ともよくお会いするようになって。郡山出身のある経営者の方との出会いは大きかったですね。もともと出身が山形なので、友人が郡山に進学していたり、遠い親戚が居たりもして。東京とのアクセスの良さも決め手になって、先ずは平日は東京・土日は郡山という二拠点居住生活を始めたんです。そんな中であの東日本大震災があったりして…。それまで勤めた会社に区切りをつけて、2013年に完全に移住をしました。

そうなんですね。では、移住した後の活動についてご紹介頂けますか。

友人の紹介もあり、移住後にNPO法人アイカラー福島の活動に参画するようになりました。震災の影響で避難された親子と現地に住んでる親子をつなげるカフェの活動や、グリーンノートというこども向けの防災ハンドブックの作成などを経験しました。そんな中、周囲のニーズとともに自分自身も必要性を感じていたことから、コワーキングスペースの立ち上げを決意したんです。

それがここ(取材場所)、「Coko コワーキングスペースコオリヤマ」なんですね。

はい。当時はコワーキングスペースといっても地方では認知度が低く課題も多かったのですが、創業のタイミングで同じアイデアを考えている方や団体が複数出て来て、今でも相互に連携をしながら活動を進めています。郡山市民の皆さんはもちろん、県外の起業家や企業様にももっと使って頂きたいですね。その他にも、建築家ネットワーク・ナビ コーディネーターとして住宅関連の仕事をしているのですが、関西と東北の文化の違いをハブとなって繋げられるよう心がけています。

今後の展望や、郡山に興味を持つ方へのメッセージをお願いします。

Cokoにしても住宅の仕事にしても、人と人との架け橋になれたら良いなと考えています。コワーキングスペースは空間が限られている分、ここを通過点として活用いただくことで、「卒業生」を多く出して循環を起こしていきたいんです。

私自身移住を経験して、「仕事だけじゃなくなった」のが一番大きな変化だと思います。音楽やスポーツなど、やりたいことに割く時間がとっても増えたし、周りにもやりたいと思っていることをやっている人が多い。郡山は新しいものや人を受け入れる土壌が凄くあると思うし、興味を持たれた方は都会とのギャップに大きな抵抗感を持ち過ぎず、前向きに捉えながら行動していくことが大事だと思いますね。

松本さん、山口さん、ありがとうございました。

郡山市は、福島県の中央に位置し、東北地方では仙台市、いわき市に次ぐ人口規模を誇る東北の拠点都市である。

<自然環境>
一年を通して穏やかな内陸性気候で、夏期は35度を超えることは稀であり、朝晩を中心に比較的過ごしやすい。
安積平野と呼ばれる平坦地を中心に市街地が広がっており、西部には猪苗代湖を有し、東部は阿武隈高地、北部は安達太良山に及んでいる。市の中央部を南から北へ阿武隈川が流れ、市域は非常に広く、郡山駅前のビッグアイ展望台からは市街地周辺を望むことができる。

郡山ビッグアイ展望台からの眺望

郡山ビッグアイ展望台からの眺望

<交通>
郡山駅は東京から新幹線で最短77分で結ばれており、磐越東線、磐越西線、水郡線が分岐するほか、東北自動車道、磐越自動車道などが縦横に結ぶ東日本でも屈指の交通の要衝であり、人・モノ・情報が集まることから「陸の港」と称され、その好立地から転勤族や二地域居住者も多いそうだ。

<特徴>
郡山駅前には世界一高い場所にあるプラネタリウムとして有名な「郡山市ふれあい科学館スペースパーク」があるほか、春には1300本の桜が咲き誇る県内有数の桜の名所「開成山公園」や萩姫伝説として有名な「磐梯熱海温泉」にも多くの観光客が訪れる。鯉の養殖が盛んで、市町村別で全国1位の生産量を誇っており、現在は6次産業化にも取り組んでいる。
また、音楽活動が非常に盛んで、2008年には「音楽都市宣言」を行っている。一年を通して様々な音楽イベントが開かれるほか、まちなかには音楽をモチーフにしたイスやベンチが置かれるなど、「東北のウィーン 楽都郡山」をキャッチフレーズにしたまちづくりが行われている。

 

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福島県郡山市

  • 夏が涼しい
  • 山がある
  • アウトドアスポーツが楽しめる
  • 温泉を楽しめる
  • 農林水産業従事への支援がある
  • 育児支援がある
  • 起業支援がある
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