やりたいことを、住みたいまちで 〜運命の地域と出会える、移住情報サイト〜

Img 3432
北海道・東北
ルポ

森林と生きるワーク・ライフ・リンクなまち北海道下川町から“レジェンド”が生まれる理由

2018/3/9-11 地域の宝でナリワイづくり、下川ローカルベンチャーツアー開催!!
詳細はこちら

「レジェンド」と言って顔の浮かぶスポーツ選手といえば、サッカーの三浦知良さん、テニスのクルム伊達公子さん、ゴルフの青木功さんなど多くの名前が挙がるが、何と言ってもスキージャンプの葛西紀明さんだ!という方は多いだろう。そんな葛西さんをはじめ、ワールドカップ大会やオリンピックにおけるスキージャンプの日本代表選手が数多く輩出されたのがここ、郊外にミディアムヒルにスモールヒルが2つ・ミニヒルとあわせ4つものジャンプ台を有す、北海道下川町だ。

 

名寄駅から車で約20分。壮大な大自然に迎えられた先には、まち全体が新しいチャレンジを楽しんでいるような雰囲気に包まれていた。

2011年12月に小規模自治体では極めて異例ともいえる「環境未来都市」に選定された下川町では、地域資源を活用した循環型の森林経営を目指している。国有林の取得や植林で町有林を増やしたり、1本の原木を余さずに活用するエコシステムを推進したりと、無駄のない森づくりの先進地になっている。

左から下川町産業活性化支援機構の南崇宏さん、長田拓さん、下川町環境未来都市推進課の高原義輝さん

「公民館や小学校、住民センターなどにも地域材を利用しているほか、集落の中心に太陽光パネルや木質バイオマスボイラーによる地域熱供給施設を設置し、住宅同士を外廊下で繋げる集住化の取り組みを実施しています。また、カーボンオフセット※の推進事例として、また高齢化社会に対応した社会モデルの構築事例として全国的にも注目されてきております。」(高原さん)

※カーボンオフセット:経済活動や生活を通して排出された温室効果ガスを、植林・森林保護・クリーンエネルギー事業による削減活動によって他の場所で直接的、間接的に吸収しようとする考え方や活動の総称

 

/////////////////

さらに下川町が今特に力を入れて取り組んでいる大きなチャレンジが、移住定住の促進。移住支援に関する相談窓口である下川町移住サポートデスクには、専任の担当者が常駐しておりワンストップで対応ができる。2016年秋からは、まちおこしセンター「コモレビ」を開所するとともに、「下川人財バンクシステム」を導入し、よりスムーズな仕事探しができるようになった。また、下川町独自の移住フェアの開催や、大都市で開かれる移住フェアへも参加している。

さらに、2017年からは地域おこし協力隊制度を活用した起業家を呼び込む「シモカワベアーズ」と題したプロジェクトをスタート。東京や札幌でイベントを開催し、認知度を高めた結果、「シモカワベアーズ」一期生として新たな協力隊が起業をすべく下川へ移住した。

関連リンク:http://shimokawa-life.info/shimokawabears/

下川町移住サポートデスクがある、まちおこしセンター「コモレビ」

 

そんな取り組みの結果、徐々に働き手世代や若年層の移住が増え、転入者数が転出者数を上回る社会増の年度もあるという。
「それまでの仕事を辞めて移住されてきた方の傾向としては、仕事や生活スタイルにこだわりを持っていたり、個性的で自分に合った生き方を求めているケースが多い印象です。下川町では、仕事と生活が分断されたままバランスをとるのではなく、それぞれがリンクして豊かにし合っていける循環型のライフスタイルを「ワークライフリンク」というコンセプトにして打ち出し、主に暮らしと仕事の充実を図る働き手世代に向けて移住促進のPR強化を行ってきました。このまちにはこの新しい暮らし・仕事のスタイルを実験する人たちが既にたくさんいらっしゃるので、自らも下川町でライフスタイルの実験をしたい!という、チャレンジを楽しめるような方には、是非一度遊びに来て頂きたいです!」(長田さん)

森林を中心とした産業やまちづくり、雄大な自然環境の中で、新しい仕事や趣味を楽しみながらチャレンジができる──連綿と続いてきた下川の「挑戦を応援する文化」が、新たな「レジェンド」達を生む秘密なのかもしれない。そんな予感を覚える取材だった。

下川町移住交流サポートWEB タノシモ http://shimokawa-life.info/

下川人財バンク https://jinzai.shimokawa-life.info/

2018/3/9-11 地域の宝でナリワイづくり、下川ローカルベンチャーツアー開催!!
詳細はこちら

北海道下川町の移住者インタビュー。今回は、高松峰成さんと麻生翼さんにお話をお伺いしました。

高松峰成さん(NPO法人しもかわ観光協会 事務局長)・慧さん

 

自己紹介をお願いします。

NPO法人しもかわ観光協会で事務局長を務めています。出身は青森県で、静岡の大学を出た後は東京で就職し7年程住んでいました。メーカー勤務で営業をしていたのですが、当時から「一生この場所で」というよりは、本気で興味を持てるものがあれば、将来的には色んな選択肢があるよな、と考えていましたね。

そんな中で、下川町との出会いは何だったんでしょう?
奥さんとは東京時代に出会ったのですが、彼女が北海道の東川出身でして、「いつかは地元の北海道に帰りたいな…」というつぶやき(笑)が結構頭にあったんです。会社の中で責任も大きくなっていく中、決断は早い方が良いと思い、転職を考えるようになりました。下川町を知ったキッカケは、2016年1月に東京で行われていた移住フェアに一人で見学に行き、妻の出身地でもある北海道のブースを何気なく訪れた中で見つけて、一気に目を惹かれたんです。

移住フェアだと数多くの自治体が出展されていると思うんですが、その中で何故下川町に惹きつけられたのでしょう?
観光協会の前事務局長でもある長田さんとお話できたことや、パッと見の雰囲気が他と違ったんですよね。他のブースでは正直「こんな田舎町に移住して、大丈夫ですか?」というオーラが漂ってる人もいるんですけど、ご自身も移住者である長田さんの話が凄く前向きで。ポスターや写真ひとつとっても、田舎丸出しの、というよりは、オシャレで何か良いなって。自分がそれまで感じていた「田舎」に対して持っていたイメージと違って、この町は何か新しいことをやっていそう、という印象を受けました。

その場で意気投合し、すぐに移住を決断されたんですか?
長田さんからは「前向きに検討して頂き、ぜひとも後日連絡を下さい!」と言われ、自宅に帰ってから改めて冷静に考えましたね。「ここに住もう!」と決断してからは物凄いスピード感で、履歴書を出してすぐに現地で面接。2月でちょうど「アイスキャンドルミュージアム」の真っ只中にはじめて下川町に行き、午前中の面談でその場で内定。午後にはそのままイベントの現場に駆り出されて、「彼が4月以降の新事務局長さんです」と紹介されて回りました(笑) で、4月の末に家族で移住しました。

長田さん:正直高松さんと出会った時の移住フェアでは、僕自身が本当にこの街に来て欲しい人!と心底思った人は、3人程度しかいなかったのですが、その内の2人が4月に移住してくれたんです。嬉しかったですね。

それは凄い命中率!移住は奥様にもすぐに相談をしたんですか?
妻には、就職も含めて一切を決めてから相談…報告?をしましたね(笑)

奥様はそれを聞いた時、正直どう思いました?
慧(けい)さん:ある日突然「俺、下川町で働けるかも」と言われて、正直「下川?どこ?」って感じでした(笑) でも、実家からもそんなに遠くない道内だったし、内定を頂けたと聞いた時はやっぱり嬉しかったです。

なるほど。観光協会でのお仕事の内容や、前職との違いを教えて下さい。
イベントの企画運営や、町の資源を活用して外から人を呼び込むことが主なミッションですが、近隣の町とも連携しながら広域での取り組みも行なっています。一番の違いはやはり、より広い視野を持って、外を見ながら仕事できるところかな。東京時代は営業をしていて、それはそれでやりがいがあったと思いますが、当時は「これをやりたい」という明確なものが今ほどなかった気がしますね。

しもかわ観光協会も入居する、まちおこしセンター「コモレビ」

やりたいことを、住みたいまちで。…まさに「移住ナビ」のテーマそのものですね。今後の展望はありますか?
今取り組んでいるものをもっと発展させ、膨らませていきたいです。具体的には町内外で皆さんにより楽しんでもらえるものにしていきたいのと、外に向けたPR活動にもこれまで以上にチャレンジしたいと考えています。

東京と比べて、実際に下川町に住んでみて感じる違いはありますか?
残業が減ったので、精神的に凄くゆとりが持てているなと感じます。東京のサバサバした感じとは対照的に、下川町はご近所でなくても住民同士の会話が多く、どこに行っても声をかけられるので最初は驚きました(笑) 収入は多少下がったけれど出費も減ったのでこれといって不便は感じていないです。あ、やはり雪国なので、冬場は灯油代等がかかるくらいですかね。

休日や夜の過ごし方はどうですか?
むしろ東京で営業をしていた頃よりも飲みは増えたかも(笑) 仕事での飲みというか、無理やりなものはないですよ。こっちは、仕事とプライベートが良い意味で一体な感じがありますから。休日は買い物で名寄に出ることもあるし、妻の実家に出かけたりとかですね。

最後に、移住を検討している方に向けてアドバイスやコメントをお願いします。
下川町に来て感じるのは、田舎は「真っ白なキャンバス」だなということ。それを「自分色にしたい」という想いのある人は、是非勇気を持って決断をしてみて欲しいです。ここ下川町は、自分の好きなことをやるフィールドとしては本当におすすめです。都会だと時間に追われて生活している感じが強いので、田舎暮らしは時間はもちろん、気持ちの面でも豊かに暮らせるから良いと思います!

/////////////////

麻生翼さん(NPO法人森の生活 代表理事)

 

自己紹介をお願いします。

出身は名古屋で、いわゆる街中で育ちましたが、子どもの頃から自然に興味があって、北海道の大学に進学し、森林について学びました。在学中は実習で森のある地域に行くことが多かったため、自然と農山村に関わる仕事をしたいと思うようになったのが転機でしたね。卒業後はしばらくメーカーで営業の仕事を始めましたが、根室でご縁がありグリーンツーリズムの事業を始めることに。その後も様々な人との縁が重なり、現在代表理事を務める「NPO法人森の生活」に2010年から参画しています。

「森の生活」に関わり下川町に移住されたキッカケは何だったんですか?
大学2〜3年の頃から、森林療法に大きな興味が湧いたんです。そんな中、大学の研究室の11年先輩が森の生活を立ち上げ、森林療法を下川町で行なっていたことを知りお会いしたのがキッカケですね。最初はボランティアとして現地に入って「なんだか暗いまちだなあ」が第一印象だったんですが、移住してからは、その印象も変わって来ました。

「森の生活」ではどんな活動を進めていらっしゃるのでしょう。
森の体験事業として企業研修や森に興味のある都市住民の方々に森林体験を提供したり、町内を中心に森林環境教育を推進しています(町からの委託事業として町内の幼児センター〜小中高一貫で実施)。その他にも地域間交流施設「森のなかヨックル」の管理運営や、「みくわの日」と銘打って月に一度、子どもからお年寄りまでが美桑が丘で自由に過ごせる場の提供など、一貫して森林を活かして、人々の心豊かなくらしと持続可能な地域づくりに根ざした活動を行なっています。

地域間交流施設「森のなかヨックル」

まさに地の利を活かした取り組みですね。今後の展望を聞かせて下さい。

森の生活って人の数だけあると思うので、「みんなに森のある暮らしを」を実現するためにも、森の生活としてより注力すべき方向性を定めていきたいですね。森林には社会的な要素が色々に含まれるので学問としても奥が深いし、ご紹介したように、体験する・泊まる・使うなどその活動も多岐に渡ります。一方、自然の原料に触れる機会って都会にはなかなかないし、それに触れることへのニーズって高まってきていると思うんですよね。またある調査結果から下川町の子ども達が想像よりも自然に実際触れていないことが分かって、これからは地域の産業や人の魅力をよりしっかりと町の内外に伝え・繋げていきたいと思います。

下川町に移住して感じる、都会との一番の違いは何でしょう?
ひとことで言うと、暮らしと仕事が近いのが、ここ下川町、農山村の特徴なのかなと思います。都会はある側面ではかえって多様なライフスタイルを受け止め難い部分がある気がしていて。大切なのは働き方の選択肢の前に、ライフスタイルの選択肢なんじゃないかと感じています。

移住を検討する方に向けて、アドバイスやコメントなどあればお願いできますか?
やはりその人なりのライフスタイル…実現したいものやことが何なのか?が大事で、その結果として地方での暮らしや、場合によっては都会での暮らしがあっても良いと思います。下川町は移住者も多いし、ライフスタイルを「実験」する場所としてはとても良い場所です。きっと、誰しもが実験中なんだと思うんですよね。下川はそんな人が来ても、お互いに受け止め合える土壌があると思います!

ありがとうございました。

2018/3/9-11 地域の宝でナリワイづくり、下川ローカルベンチャーツアー開催!!
詳細はこちら

下川町は、北海道上川地方の天塩国上川郡に位置する、人口3千数百人規模の町だ。スキージャンプが盛んで、同町の出身者からは数多くの選手がオリンピックや国際大会の代表選手として活躍している。

数多くの有名選手を輩出。「どうせ飛ぶなら世界一!!」のスローガンが光る

 

<特徴>

実に町全体の約9割の面積を森林が占めており、林業が盛んな町である。地域資源を活用した小規模自治体として様々な取り組みを行っており、平成23年12月には「環境未来都市」に選定された。公民館や小学校、住民センターなどにも地域材の利用を拡大しており、超高齢化社会に対応した社会モデルの構築例として集住化の取り組みにも力を入れている。

住宅同士を外廊下で繋げる「集住化」の取り組みにも熱心だ

 

また、かつてまちの中心地として賑わっていた場所に”人々が集まる新しい街の顔づくり”を期し、2016年11月にまちおこしセンター「コモレビ」を会所。下川町産業活性化支援機構・NPO法人しもかわ観光協会など4社が入居している。

入口のフリースペースには高校生が勉強をするために集まったりと、活用が進んでいるそうだ

 

 

<交通>
自動車での所要時間
名寄ー下川間 約20km およそ20分
札幌ー下川間 約240km およそ4時間30分
※札幌~士別間を高速自動車道利用だとおよそ3時間

0件北海道・東北
Im area hokkaidou

北海道下川町

  • 夏が涼しい
  • 山がある
  • アウトドアスポーツが楽しめる
  • 温泉を楽しめる
  • 医療・福祉施設がある
  • 買い物の利便性が高い
  • 交流・体験・お試し制度がある
  • 農林水産業従事への支援がある
  • 育児支援がある
  • 就職・転職支援がある
Img 3432

ルポ

森林と生きるワーク・ライフ・リンクなまち北海道下川町から“レジェンド”が生まれる理由

口コミ

0件

この自治体の移住情報へ

記事一覧に戻る